パキシルの副作用について

はじめにパキシルとは?

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パキシルは日本では2000年11月に販売が開始されたSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれるタイプの脳内のセロトニンを増やす抗うつ薬です。2011年にはパキシルCR錠(従来のパキシルよりも副作用が少ない)が発売され、ますます利便性が高くなりました。

セロトニンとは?
セロトニンは脳内神経伝達物質の一つで、精神の安定を担っている物質です。脳内のセロトニン濃度が高いと、精神が安定し、脳内のセロトニン濃度が低いと、精神が安定しなくなり、うつ病になるのです。うつ病とは、「脳内のセロトニンが極端に欠乏している状態」のことです。そのため、精神科医は脳内のセロトニン濃度を高めることができる抗うつ薬を処方し、うつ病の改善を試みるのです。

SSRIの作用について簡単に説明をすると、脳内に放出されたセロトンは時間が経つと再取り込みされますが、SSRIはこれを防ぎます。つまり、脳内に放出されたセロトニンが再取り込みされるのを防ぐことで、脳内のセロトニン濃度を高め、うつ病の改善を図るのです。

セロトニン


パキシルの副作用は意外に多い


第一世代(三環系抗うつ薬)、第二世代(四環系抗うつ薬)に比べると副作用の少ないと言われている第三世代の抗うつ薬(SSRI)であるパキシルですが、それでも副作用は結構あります。主な副作用は以下の通りです。

  • 性機能障害(全体の83%)
  • 眠気(全体の24%)
  • 吐き気(全体の19%)
  • 口渇(全体の13%)
  • めまい(全体の10%)
  • 便秘(全体の8%)
  • 頭痛(全体の7%)

性機能障害と眠気以外の副作用については、パキシルを2週間〜3週間服用することで症状が収まる人が大半ですが、3週間経っても吐き気、口渇、めまい、便秘、頭痛のいずれかの副作用が収まらない場合は、パキシルが合わない体質と言えます。耐えられないほどの強い副作用の症状が出る場合は、医師に相談をして薬を変えてもらいましょう。

パキシルの副作用に苦しむ人


パキシルの副作用で一番深刻なのは性機能障害


パキシルの副作用で一番多いのは性機能障害(勃起不全、射精困難、膣分泌液の減少、性欲減退)です。パキシル服用者の全体の83%に性機能障害が起きていると言われています。しかも、パキシルを服用して性機能障害になった場合、薬を服用している間はこの症状が収まることはありません。性機能障害は、パキシルの服用における最大の問題点と言えます。

ドラッグ大国と呼ばれているアメリカでは、実に10人に1人が抗うつ薬を服用していますが、その大半はパキシルに代表されるSSRIです。パキシルなどのSSRIはアメリカでもよく処方されていますが、性機能障害を理由に処方が中止されるケースが非常に多いです。アメリカでは、うつ病の改善よりも夫婦生活を優先したいと考えてる人が多いからです。それだけ、パキシルによる性機能障害は深刻な副作用と言えます。

尚、SSRI及びSNRIと呼ばれるタイプの抗うつ薬は、どれも約80%の確率で性機能障害を起こします。そのため、薬を変えても何の解決にもならないことがほとんどでしょう。

パキシルで性機能障害になった夫婦


眠気も人によっては深刻な副作用


パキシルによる眠気は服用から2週間程度で収まる人もいれば、服用初期からまったく眠くならない人もいます。しかし、一部の人はパキシルを飲むと1日中睡魔に襲われ、継続的に服用をしてもその症状が収まることはありません。

あくまでも目安ですが、パキシルの服用から3週間経過しても眠気が収まらない場合は、その後も眠気の副作用は収まることはないでしょう。日常生活に支障をきたすほどの眠気であれば、医師に相談の上、別の薬を処方してもらったほうがよいでしょう。

パキシルで眠くなった人


パキシルに頼らなくてもうつ病は治る


結論から言ってしまうと、パキシルなどの抗うつ薬に頼らなくてもうつ病の治療は可能です。冒頭でも説明をしていますが、うつ病とは脳内のセロトニンが極端に欠乏することで発症します。

パキシルなどの抗うつ薬は、薬の作用で脳内のセロトニン濃度を高め、うつ病の改善を図りますが、抗うつ薬を飲まなくても脳内のセロトニンを高め、うつ病を治すことはできるのです。その方法として最も効果があると言われているのが”プロバイオティクス”です。

プロバイオティクスで脳内のセロトニンが劇的に増える


プロバイオティクスとは、腸内に生息している乳酸菌やビフィズス菌のなどの人体に良い影響を与えてくれる腸内細菌(善玉菌)のことです。これらの腸内細菌(善玉菌)を増やすことで、脳内のセロトニン濃度を高めることができます。その理由は、腸内細菌(善玉菌)がセロトニンの前駆物質である5HTPを脳に運ぶ役割を担っているからです。

腸内の善玉菌


プロバイオティクスを取り入れたうつ病治療は、今世界中で注目されています。プロバイオティクスの影響でうつ病が治り、抗うつ薬の辛い副作用から解放された方もたくさんいらっしゃいます。プロバイオティクスによるうつ病治療についてもっと詳しく知りたい方合は、以下のリンクから解説ページへお進みください。

⇒プロバイオティクスの解説ページへ


尚、腸内環境を整え、腸内細菌(善玉菌)を増やすには、便秘の解消は欠かせません。「自分は便秘で悩んでいる。。。」という方は、便通よしこの便秘解消ドリルを参考にして、便秘の改善にも努めてみてください。

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